便秘を解消するには、まず自分の便秘のタイプを知ることが大切。便秘の種類によって解消が異なります。
具体的な症状から、自分はどの便秘なのかを探ってみましょう。
便秘の種類、分類
いわゆる一般的に便秘と呼ばれているものには、弛緩性便秘、痙攣性便秘(けいれん性便秘)、直腸性便秘(スーパー便秘)などの種類があります。
これらの便秘は機能性便秘といい、腸の機能や働きが低下しておこります。
一方ポリープやガンができて腸が狭くなることでおこる便秘を器質性便秘といいます。
弛緩性便秘の症状
- お腹が張る、お腹がポッコリ出ている、ガスがたまりがち
- 長い間、便秘薬や下剤を使用している
- 腹筋や筋力が少ないと感じる
- ダイエットをしている
- 胸やけや悪心、胃のむかつき、逆流性食道炎など胃に不調があることがある
- 食欲がないことがある
以上の症状がある便秘は、弛緩性便秘の可能性があります。
痙攣性便秘(けいれん性便秘、ストレス性便秘)の症状
- ウサギのふんのようなコロコロと硬い便がでることがある
- 午前中に腹痛がおこることが多い
- 排便があると、腹痛がおさまることが多い
- 便秘がちな時と、下痢がちな時がある
以上の症状がある便秘は、痙攣性便秘の可能性があります。
以上の症状が、繰り返しおこって慢性化している場合は、過敏性腸症候群(IBS)の可能性があります。
直腸性便秘(スーパー便秘)の症状
- 頻繁に便意を感じ、トイレに行く回数が多いが少ししか出ない
- 便意がおこらない
- 残便感がある
- 膣に違和感がある。膣を押すと便が出やすくなる(直腸瘤の可能性が高い)
- 下剤が効かない、かえって逆効果になる
- 食物繊維やサプリメントを摂っても効果がない、かえって逆効果になる
- 強くいきまないと出ない
- 便が非常に硬い
以上の症状がある便秘は、直腸性便秘(スーパー便秘)の可能性があります。
ポリープや大腸がんによる便秘~器質性便秘の症状
- 今まで便秘とは無縁だったのに、急に便秘になった
- 便秘がだんだん悪化してきている
- 便がだんだん細くなってきた
- 残便感が消えない、強くなっている、頻度が増している、悪化している
- 出血がある
- 赤い便や黒い便が出た
症状が出たときは、病気が進行している場合があります。すぐに大腸検査を受けることをおすすめします。